スパイシーな地理学者見聞録

地理学が好きで、日本各地ローカルなことから、世界・宇宙など広大なことにも思いを巡らせて、幅広く楽しむブログです。

実は佐賀県出身では無い☆佐賀の英雄“Hさん”と“Sさん”

 「え?地元一緒ですか??」

 

…と、私は初対面の人との会話でよく間違えられます。
私は、話をする相手の出身地を聞きたくて仕方がない病気に侵されており、更に、平成の大合併後ではありますが、全国の市町村を全て書き出したことがある変態でもあるので、各都道府県の魅力をある程度押さえていまして、まぁそうなるのです。

対して、私の出身県が佐賀県だと会話の相手が分かると、、
「ああ、、エス・エー・ジー・エー!はなわの!」
って感じの反応が7割・8割。。
まぁ、マイナーな県であるのは重々承知ですので、何かしら知ってくれているだけでもありがたいですし、はなわさんは私にとっては佐賀県を有名にしてくれた英雄のような存在ですので、それを挙げてくれるのも本当に素敵なことです。

f:id:spicy-geographer:20180920224338j:plain

 

ただ、7割・8割の佐賀県に対する “ はなわ反応 ” に、私も返しネタがありまして。
はなわさん、佐賀県出身ではなくて、埼玉県春日部市出身なんですよぉ~」

 

「S・A・G・A」と「がばい」

 

佐賀県と聞いて「S・A・G・A!」と綴りそのまんまの反応しか出来ないのはどうかと思いますが(苦笑)、英雄・はなわさんの歌の話でしょうから大目に見れますし、私も返しネタがあるので「よし、きた!」と楽しんでいます(笑

 

また、はなわさんの歌『佐賀県』と並ぶくらい、佐賀県を有名にしてくれたものが、島田洋七さん著の『佐賀のがばいばあちゃん』。
「がばい」は佐賀弁で「とても」「非常に」といった意味で、高校野球ファンであれば、この作品から派生したとも取れる、2007年夏の甲子園での佐賀北高校の " がばい旋風 " も記憶に残っているのではと思います。
で、その「がばい」という言葉を用いて佐賀の知名度を上げてくれた島田洋七さんも、実は佐賀県出身ではなく、広島県広島市の出身なんです。

f:id:spicy-geographer:20180920224408j:plain


はなわさんも島田洋七さんも、佐賀県出身では無いのですが、幼少期を佐賀県で過ごしていたり、佐賀県にしっかり縁はあるので、地元・第二の故郷であることには違いがありません。

 

「佐賀の七賢人」と佐賀県出身の偉人

 

佐賀県の人で無い方々にはほとんど分からないと思いますが、佐賀県には「佐賀の七賢人」と呼ばれる、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した七人の近代史の偉人がいまして、その中でも一番有名なのは、第8代・第17代の内閣総理大臣にして早稲田大学の創設者である大隈重信氏。

小さくてマイナーな佐賀県ですが、総理大臣を輩出しているんですよね。
佐賀は近代史において、幕末から明治以降の新しい時代を創り上げるに当たり、薩摩・長州・土佐に次ぐくらいの位置付けであったと個人的には思っています。

 

また、現代の佐賀県出身の偉人としては、森永製菓の創業者・森永太一郎氏が伊万里市の出身、江崎グリコの創業者・江崎利一氏が佐賀市の出身。
そして、ソフトバンクグループの創業者・孫正義氏は、何となく福岡のイメージがありますが、実は佐賀県鳥栖市の出身です。

他にも挙げたい人物は沢山いまして、佐賀県で育った偉人の活躍っぷりを拝見しますと、佐賀県出身の誇りも高まりますなぁ~♪


めっちゃ余談ですが、はなわさんの兄弟でお笑いコンビ「ナイツ」の塙さんは、よくお兄さんの方と勘違いされているようですが、『佐賀県』のはなわさんが兄で、「ナイツ」の塙さんが弟です(笑