スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑥ ~世界一の特殊な形の国旗に隠れた太陽と、太陽を表していることに気付きにくい国旗~
覚えやすさ、日の丸&星条旗クラス!
「ネパール」の世界唯一 “ ペナント型 ” 国旗!
ネパール連邦民主共和国(南アジア)
“ 世界の屋根 ” と称されるヒマラヤ山脈と、世界最高峰・エベレスト(中国・チベット読み「チョモランマ」/ネパール読み「サガルマータ」)を有する国を表すような三角を重ねた形。
その形に目が行き過ぎるので、その中に月と太陽が描かれていることにはあまり意識が行きません。
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒①天体が描かれているーー太陽や満月など円形のデザインとなる天体があるが、目立たない編
ネパールのように、ここからは太陽を現しているが、太陽の要素が分かりにくい国旗を紹介します。
モンゴル国(東アジア)
左側のシンボルの中にある円が太陽を現しています。
マーシャル諸島共和国(大洋州)
「それ!星じゃなくて、太陽なのかいっ!?」
エクアドル共和国(南米)
“エクアドル”は「赤道」の意味だが、その割には太陽は控えめな描かれ方。
ま、太陽を全く描いていない「赤道ギニア(アフリカ)」よりはマシ(?)か。
ボリビア多民族国(南米)
首都ラパスは、首都では世界一標高が高いところに位置しているので、ある意味、太陽に一番近い国か。
ニカラグア共和国(中米)
コスタリカ共和国(中米)
エルサルバドル共和国(中米)
太陽の話はさておき(笑、国名「エルサルバドル」・首都名「サンサルバドル」という語呂の良さが何かたまらん(爆
更に、以下の国々の国旗は、色のみで太陽を現しているので、別の要素で国旗を紹介します。
セイシェル(アフリカ)
ウガンダ(アフリカ)
チャド(アフリカ)
モーリシャス(アフリカ)
ボスニア=ヘルツェゴビナ(欧州)
バハマ(カリブ海)
ジャマイカ(カリブ海)
グレナダ(カリブ海)
セントビンセント=グレナディーン(カリブ海)
ソロモン諸島(大洋州)
他にも何らかの形で太陽を意味させている国旗はあるかも知れませんが、ここまで挙げただけでも太陽を国旗に取り入れている国が34ヶ国。
固有名詞でありながら、ここまで沢山の国々が国旗に取り入れているので「太陽」はやはり偉大ですね。