スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑯ ~一つ星~
一つ星
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒①天体が描かれているーー太陽や月を除く、星の中で一つ星編
まずは比較的特殊な形の“ 一つ星 ”
中央に“ ソロモンの封印 ”由来の六角の星形「六芒星ダビデの星(マーゲン・ダビッド)」
西アジア・アラブ文化圏の中にある、ユダヤ人の民族的な陸の孤島。
パレスチナ人の土地でもあり、現在はヨルダン川西岸およびガザ地区を領域とした「パレスチナ自治政府」が存在。パレスチナ自治政府の旗は別の機会に紹介します。
ヨルダン=ハシェミット王国(西アジア)
旗竿(ホイスト)側に7稜星の一つ星。
右下に12本光線の一つ星。
バチカン市国・モナコ公国に次ぐ小国で、共和国としては世界最小国家。
エチオピア連邦民主共和国(アフリカ)
中央に“ ソロモンの封印 ”由来の五角の星形・五芒星の紋章。
アフリカ最古の独立国家で、日本とは別の説で“ 世界最古の国 ”として記録されている。
かつては海(紅海)に面していたが、エリトリアが分離独立したことで内陸国に。
内陸国人口最大の国で、近年内陸国初の人口1億人超えを果たす。
モロッコ王国(アフリカ)
中央に“ ソロモンの封印 ”由来の五角の星形・五芒星の紋章。
隣接する地域・西サハラ(日本未承認の「サハラ=アラブ共和国」)の領有権を主張しており、アフリカ連合(AU)への西サハラ加盟に反発して、1984年アフリカ連合を脱退。アフリカ唯一のアフリカ連合未加盟国であったが、2017年1月にアフリカ連合再加盟。
ここからは国旗の中では比較的一般的な5光線の星「☆」での“ 一つ星 ”
ベトナム社会主義共和国(東南アジア)
ミャンマー連邦共和国(東南アジア)
東ティモール民主共和国(東南アジア)
朝鮮民主主義人民共和国【北朝鮮】(東アジア)
ガーナ共和国(アフリカ)
カメルーン共和国(アフリカ)
ギニアビサウ共和国(アフリカ)
コンゴ民主共和国(アフリカ)
ジブチ共和国(アフリカ)
セネガル共和国(アフリカ)
中央アフリカ共和国(アフリカ)
トーゴ共和国(アフリカ)
ブルキナファソ(アフリカ)
南スーダン共和国(アフリカ)
リベリア共和国(アフリカ)
スリナム共和国(南米)
チリ共和国(南米)
紋章と共にある“ 一つ星 ”
アンゴラ共和国(アフリカ)
モザンビーク共和国(アフリカ)
ジンバブエ共和国(アフリカ)※国旗の話⑬鳥獣編で紹介
“ 一つ星 ”系の国旗は今回挙げたもので26ヶ国分とかなり多いです☆