スパイシーな地理学者見聞録

地理学が好きで、日本各地ローカルなことから、世界・宇宙など広大なことにも思いを巡らせて、幅広く楽しむブログです。

日本国における“国の数”

 99点だった人生初の「地理学」のテストの点数

 

 中学1年の1学期中間試験、大好きで100点満点を取る気満々だった「地理学」テストで△が1つあり、100点に1点及ばなかったのは、正解回答「香辛料」と書くべきところを「スパイス」と書いてしまっていたためという、そんな辛かった的なスパイシーな(?)自称地理学者の話です(笑

 

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国の数

 

中学1年の1学期の「地理学」で、もう1つの悔しい思い出が、“ 国の数 ” に関する話。

中学最初の「地理学」の授業の冒頭、先生が「5分間で知っている “ 国 ” の名前を沢山書き出してください」と、50の枠が設けられた紙がクラスに配られ、日本・アメリカ・中国・・・と書き出したときのこと。

父が出張先から買ってきてくれた当時イギリス領香港やタイ王国などのポストカード、祖父が見せてくれた日本地図・世界地図に目を輝かせ、保育園児・小学生の頃から「社会科」が好きだった僕にとっては、50の枠など5分以内にはちゃんと埋まりましたし、クラスでは当然圧倒的に1番書き込めただろうと思っていました。

 

クラスメイトの中には ‘ 台湾 ’‘ スコットランド ’‘ アラスカ ’ とか、日本では“国”としてカウント(正式な表現は「国家承認」)していない“地域”を書いている人もいて、「そうそう!そこは違うんだよなぁ~」とか余裕をかましていたら、1人だけ僕より多くの国を書き上げることが出来た友達がいました。

その友達は大のサッカー好きで、FIFA国際サッカー連盟)に加盟する国と地域を網羅していたため、スラスラと国名を書くことが出来たのでした。

 

そのときはとても悔しかったのですが、その分ますます、いろんな国と地域のことや国々の枠組みなどを知っていきたいと、情熱を更に燃やすきっかけになりました。

 

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日本において“国”の数は2018年4月8日現在、外務省が示している196か国(日本国を含む)。

 

日本が国家として承認している国は195か国。国交が無い ‘ 北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)’ は承認していないので195か国の中には含まれておりません。

しかし、北朝鮮は国連に加盟していることもあり、便宜上、日本で販売されている地図帳では国のリストの中に北朝鮮を含めているケースがほとんどです。

 

文化経済の民間ベースで日本と交流が盛んな ‘ 台湾(中華民国)’ は、中華民国として国連原加盟国の1国でしたが、 ‘ 中華人民共和国 ’ の台頭と1971年の国連加盟により、同年国連脱退となり、日本も ‘ 台湾(中華民国)’ として国家承認はしていません。

 

日本が国家として承認している ‘ニウエ ’‘ クック諸島 ’‘ コソボ共和国 ’ といった国々は、今のところ国連未加盟で、日本のように国家承認している国はかなり少なめです。
といったように、それぞれの国と地域によって、世界に国がいくつあるかは数が異なりますので、「世界の国の数は196か国」というのは日本国内だけで通用する数値です。

 

「不変の真理」が存在しにくい中に楽しさを見い出す「地理学」

 

国と地域によって、国の数の認識は異なりますし、国規模で数に増減があったりするなど「地理学」はかなり流動的で、時代や視点によって何がより正確なのかの判断が難しい部分も多いですが、地域文化経済や観光・旅行といった多くの人々の日常生活にも結構関わりもあるので、ロマンや楽しさも多々あります。

 

申し遅れましたが、私は故郷の佐賀県伊万里市をこよなく愛する東京都民、自称地理学者・松尾雅國と申します。

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