スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑫ ~クロス(ユニオンジャック除く)~
十字架・クロス
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としているーーユニオンジャック系統を除き、クロスを象徴に取り入れている国旗
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑪ ~ユニオンジャック系統~
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としているーークロスの組み合わせ・ユニオンジャックとユニオンジャックを取り入れている国旗
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国【イギリス】
グレートブリテン島にある、イングランド・ウェールズ・スコットランドの3国と、アイルランド島の北アイルランドを加えた連合国家。
国旗のユニオンジャックも、イングランド・ウェールズ・旧アイルランドのそれぞれの旗を組み合わせたものとなっています。
ざっくりとした表現で済ませますが、大英帝国時代の名残で、かつての英国の植民地だった国と地域が、英連邦の構成員として、英国との比較的強めな関係性を持っていて、中でもカナダやオーストラリアなどの国々では、今も国家元首を英国の王(現在はエリザベス女王)としています。
国旗の中でも、それが読み取れ、時代の変化と共に減ってはいるが、今も6ヶ国が国旗にユニオンジャックを取り入れています。
ツバル
ニウエ
どれもなかなか鮮やかで格式を感じます☆
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑩ ~シンプル色分けのみの縦横斜め三角組み合わせ~
色分けのみのシンプル国旗編の最終話です
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしているーーシンプル色分けのみの縦横斜め三角組み合わせ
アラブ首長国連邦 ※UAE(西アジア)
有名なアブダビ首長国・ドバイ首長国の他、シャルジャ、アジュマン、ウル=アル=カイワイン、ラス=アル=ハイマ、フジャイラの、7の首長国からなる連邦国家。
赤・緑・白・黒は、汎アラブ色で、シンプルかつ重厚感のある国旗は、正にアラブ諸国の代表格!
クウェート国(西アジア)
ペルシャ湾の奥、イラクとサウジアラビアに挟まれた小国。UAEと同じく、赤・緑・白・黒の汎アラブ色のシンプル組み合わせ。
スーダン共和国(アフリカ)
スーダンと聞いてアラブ諸国と連想することは少ないが、国旗は赤・緑・白・黒の汎アラブ色の組み合わせで、かなりアラブ諸国の一員を主張しています。
マダガスカル共和国(アフリカ)
アフリカ大陸の東側にある、島国としては面積世界第2位の広さを誇る。
ベナン共和国(アフリカ)
ナイジェリアとトーゴの間にある細長い国。ま、トーゴの方がもっと細いが。
チェコ共和国(欧州)
東欧諸国でも比較的裕福な国。
バハマ国(カリブ海)
アメリカ合衆国フロリダ半島沖にある島国。
コンゴ共和国(アフリカ)
隣国・コンゴ民主共和国とは、国旗の雰囲気もやや似ている。
タンザニア連合共和国(アフリカ)
アフリカ東部、大陸側のタンガニーカと島側のザンジバル・タンパ両島、異なる地域からなる連合共和国。
トリニダード=トバゴ共和国(カリブ海)
カリブ海諸国最南端の国で、位置的にはほぼ南米。青山テルマさんはこちらの国とのミックス。
セーシェル共和国(アフリカ)
アフリカ大陸からはやや離れたインド洋上の島国。国旗が鮮やか!(笑
以上、色分けのみですが、ある意味個性も感じる国旗でした。
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑨ ~シンプルな2色旗・3色旗・4色旗(シンプル3分割旗は紹介済みで除く)~
3色旗・3分割旗を除く、比較的シンプルな2色旗・3色旗・4色旗
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしているーーシンプルな2色旗・3色旗・4色旗(シンプル3分割旗は紹介済みで除く)
~シンプル2色旗~
インドネシア共和国(東南アジア)
「日の丸」と並んで描きやすい国旗。モナコの国旗と図柄が同じ。
モナコ公国(欧州)
「日の丸」と並んで描きやすい国旗。インドネシアの国旗と図柄が同じ。
ポーランド共和国(欧州)
「日の丸」と並んで描きやすい国旗。インドネシアとモナコの国旗と似ているが上下の色が逆。
ウクライナ(欧州)
シンプル2色旗ながら、似た国旗があまり見受けられないので、比較的覚えやすい。
~シンプル?2色旗~
バーレーン王国(西アジア)
5つのジグザグで2色分割。ペルシャ湾にある島国。カタールの国旗とどちらが正しい組み合わせかちょっと迷うかも。
カタール国(西アジア)
9つのジグザグで2色分割。ペルシャ湾に突き出た半島の国。バーレーンの国旗とどちらが正しい組み合わせかちょっと迷うかも。元々は、バーレーンの赤と同じような色合いであったが、染料が太陽光によって変色した偶然をきっかけに、このエビ茶色を公式の色とすることになったとのこと。
2022年のFIFA・W杯の開催国。
~比較的シンプル3色旗・4色旗~
タイ王国(東南アジア)
愛称「タイ三色旗」。シンプル3分割ではなく5分割なので “ 三色旗 ”と聞いてもあまりピンと来ないが、国旗としては比較的有名な部類。
ボツワナ共和国(アフリカ)
アフリカかつ砂漠地帯の内陸国にしては、珍しい色の構成。水を求める意味もありこのデザイン。
ガンビア共和国(アフリカ)
シンプル4色仕様の旗。セネガルに東南北3方向を囲まれた、細長い小国。
モーリシャス共和国(アフリカ)
シンプル4色旗。アフリカ大陸からはかなり離れているインド洋の島国。シンプル4色のこの構成の国旗は他にもあるかと思いきや、現時点では意外にもこの国旗のみ。
シンプルながら、沢山ある同じようなシンプル3色旗よりは覚えやすいかも。
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑧ ~シンプルな横3色旗(+横3分割2色旗)~
意外にも、シンプルな3色旗は、縦より横が多い
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしているーーシンプルな横3色旗(+横3分割2色旗)
ドイツ連邦共和国(欧州)
重厚感のある横三色旗の代表格!
オランダ王国(欧州)
こちらも横三色旗の代表格。フランス縦三色旗とオランダ横三色旗は色の並び順が同じ。
ルクセンブルク大公国(欧州)
オランダ国旗とよく似ている。オランダ・ベルギーと共にベネルクス三国と呼ばれる。
ロシア連邦(欧州)
面積世界最大の国家。旧ソ連の中心国であるが、ソ連の旗とは全く似ていない。
オーストリア共和国(欧州)
3色旗ではなく、横3分割の2色旗。
ハンガリー(欧州)
国名も国旗も欧州らしいが、ハンガリー人はアジア系民族。
ブルガリア共和国(欧州)
国旗の要素にはなっていないが、ヨーグルトやジャムを特産としている国柄を感じます(笑
リトアニア共和国(欧州)
バルト三国、北から3国目。
バルト三国は北から50音順に国名が並び、国旗も全てシンプル横3分割の旗。
アルメニア共和国(西アジア・欧州説あり)
カフカス(コーカサス)三国の1国。旧ソ連から分離した国の中では面積最小で、知名度も低めだが、世界で最初にキリスト教を国教に定めたという、調べるとなかなかクセや味のある国家。
イエメン共和国(西アジア)
赤・白・黒の配色は汎アラブ色で、シンプルに汎アラブ色の3色だけの旗だけを見たら、いかにもアラブ諸国の代表格のように見えるが…(笑
ガボン共和国(アフリカ)
知名度は低いが、石油などの鉱産資源に恵まれ、サハラ以南のアフリカ諸国の中で、トップクラスの安定した経済力がある。
シエラレオネ共和国(アフリカ)
ダイヤモンドなどの鉱産資源に恵まれるが、その利権を巡って内戦が多発しており、ガボンとは対照的に政情は不安定。
コロンビア共和国(南米)
南米ではブラジルに次ぐ人口を有する。国旗はシンプルながら構成比率が独特。
以上、横3色旗も本当にいろいろと判別が難しいです。
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑦ ~シンプルな縦3色旗(+縦3分割2色旗)~
意外と少ない、欧州のシンプル縦3色旗
意外と多い、アフリカのシンプル縦3色旗
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしているーーシンプルな縦3色旗(+縦3分割2色旗)
イタリア共和国(欧州)
イタ飯関連でよく見かける、こちらも三色旗の代表格「トリコローレ」
ベルギー王国(欧州)
並び順が違うが、この3色構成、縦型がベルギー・横型がドイツ、ちょっと混同しやすいかも。
アイルランド(欧州)
位置的には北欧っぽい国のように見えるが、クロス仕様の国旗では無く3色旗仕様の国旗と言うのが何とやら…
ルーマニア(欧州)
アフリカの「チャド」の国旗とほとんど同じデザイン
チャド共和国(アフリカ)
欧州の「ルーマニア」の国旗とほとんど同じデザイン。
それ以上に、首都名「ンジャメナ」と「ン」で始まる都市の名称があり、しりとりの概念泣かせ(笑
マリ共和国(アフリカ)
ギニア共和国(アフリカ)
コートジボワール共和国(アフリカ)
ナイジェリア連邦共和国(アフリカ)
3色旗ではなく、縦3分割の2色旗。
いかにも国旗という感じがしますが、見分けるのは大変ですね。
スパイシーな地理学者の比較して覚えやすい国旗の話⑥ ~世界一の特殊な形の国旗に隠れた太陽と、太陽を表していることに気付きにくい国旗~
覚えやすさ、日の丸&星条旗クラス!
「ネパール」の世界唯一 “ ペナント型 ” 国旗!
ネパール連邦民主共和国(南アジア)
“ 世界の屋根 ” と称されるヒマラヤ山脈と、世界最高峰・エベレスト(中国・チベット読み「チョモランマ」/ネパール読み「サガルマータ」)を有する国を表すような三角を重ねた形。
その形に目が行き過ぎるので、その中に月と太陽が描かれていることにはあまり意識が行きません。
◆自説「国旗の分類」で話しました、国旗のざっくり3つの分類に沿って、引き続き紹介します。
①太陽や星や月など天体が描かれている
②縦でも横でも斜めでも、2色旗・3色旗・4色旗…といった色分けをベースとしている
③動植物やクロスや文字など、天体の他で象徴となるものを中心としている
⇒①天体が描かれているーー太陽や満月など円形のデザインとなる天体があるが、目立たない編
ネパールのように、ここからは太陽を現しているが、太陽の要素が分かりにくい国旗を紹介します。
モンゴル国(東アジア)
左側のシンボルの中にある円が太陽を現しています。
マーシャル諸島共和国(大洋州)
「それ!星じゃなくて、太陽なのかいっ!?」
エクアドル共和国(南米)
“エクアドル”は「赤道」の意味だが、その割には太陽は控えめな描かれ方。
ま、太陽を全く描いていない「赤道ギニア(アフリカ)」よりはマシ(?)か。
ボリビア多民族国(南米)
首都ラパスは、首都では世界一標高が高いところに位置しているので、ある意味、太陽に一番近い国か。
ニカラグア共和国(中米)
コスタリカ共和国(中米)
エルサルバドル共和国(中米)
太陽の話はさておき(笑、国名「エルサルバドル」・首都名「サンサルバドル」という語呂の良さが何かたまらん(爆
更に、以下の国々の国旗は、色のみで太陽を現しているので、別の要素で国旗を紹介します。
セイシェル(アフリカ)
ウガンダ(アフリカ)
チャド(アフリカ)
モーリシャス(アフリカ)
ボスニア=ヘルツェゴビナ(欧州)
バハマ(カリブ海)
ジャマイカ(カリブ海)
グレナダ(カリブ海)
セントビンセント=グレナディーン(カリブ海)
ソロモン諸島(大洋州)
他にも何らかの形で太陽を意味させている国旗はあるかも知れませんが、ここまで挙げただけでも太陽を国旗に取り入れている国が34ヶ国。
固有名詞でありながら、ここまで沢山の国々が国旗に取り入れているので「太陽」はやはり偉大ですね。